タスマニア周遊バスツアー(前編)|スタッフ海外体験記|海外食品通販サイト ダイニングプラス(公式)

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タスマニア周遊バスツアー(前編)|スタッフ海外体験記

2023/12/28 09:00

こんにちは。オーストラリアでシェフをしながら現地のグルメを探求していたレンです。
今回はオーストラリアの孤島、タスマニア周遊バスツアーでの旅の思い出話をしたいと思います。



【6泊7日の周遊バスツアーのはじまり】

オーストラリアの別名はdown under、下の方にある国という意味です。タスマニア島は、そのまた下に位置するのでunder down underと呼ばれる他、Tassie(タジー)という愛称で親しまれています。
当時、私はオーストラリアの南東部に位置する町、メルボルンに住んでいました。 メルボルンからタスマニアのホバートまでは飛行機で1時間。幼い頃にタスマニア物語という映画で見た雄大な自然とユニークな動物達の姿が、大人になった今でも記憶に色濃く残り、いつか訪れたいと思っていたある日、突然友人から誘いの電話を受け、タスマニアを満喫できるような6泊7日の周遊バスツアーに参加することにしました。

飛行機の窓から見たタスマニアは、どこか日本の深い森を思わせ、神秘的な雰囲気をまとっていました。それもそのはず、島の全体の36%が国立公園や自然保護地区で、4つの国立公園が世界遺産に登録され、原生林が保存されています。
この第一印象に違わず、私と友人は旅行中に数々の神秘的な光景を目にすることとなりました。

早朝発着のツアーのため、前日にホバート入りをした私たちは、港町で名物のタスマニアンサーモンのグリルをいただき、明日に備えてたっぷりと睡眠を取るはずが、久しぶりの再会に話に花が咲いて気がつけば朝の6時、大急ぎで支度して迎えのバスに乗り込んだのでした。

ガイドからのお話もつかの間、すぐに眠りに落ちた私たち。移動中は眠り、節電モードに入ることがほぼ100%だった私たちには、フランス、ドイツ、ブラジル、イギリス、台湾など各国からこのツアーに参加している仲間たちから異名が付けられました。 その名もサーディンズ。缶の中にお行儀よく収まるイワシよろしく、2人並んでいつもバスの後部座席で静かに眠っていたからです。
サーディンといえば、オーストラリアでは水煮の他、レモンやトマトソースと一緒になった缶詰が主流で、パスタなどに使っていました。 ダイニングプラスのスモークオイルサーディンは、深いスモークの香りをまとったしっとりとした身が特徴的で、そのままビールやワインの美味しいおつまみになります。

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【1日目、マウントフィールド国立公園】

さぁ、いよいよ始まるタスマニアの旅。
最初の目的地は、ホバートから日帰りでも楽しむことが可能なマウントフィールド国立公園。標高の低い場所から1000m を越える高山植物まで、多種多様な植物が見られることで知られています。
寝ぼけまなこを擦りながら、バスを降りた私たちの目の前には、濃い霧に包まれた深い森が広がっていました。

澄みきった朝の空気を肺いっぱいに吸い込み、木々の緑に目を奪われ、倒木や切り株と写真を撮影しながらゆっくりと散策を楽しんでいるうちに、仲間から遅れを取ってしまい、辺りは静かになりました。

すると森の奥に突如、黒い影が現れました!

当時の私は黒くて大きなウサギの登場に驚きましたが、調べてみると、タスマニアに生息するアカハラヤブワラビー。別名パディメロン。カンガルーの小さい版だそうです。

一番の見どころは3つの滝が連なって落ちるラッセルフォールズ。



【ツアーで学ぶ、人間関係】

フランクリン=ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園、鉱山で栄えたクイーンズタウン、 ストラハンという海に面した小さな町で、今夜は夜を過ごします。

ここで、ツアー中の人間関係について話をします。
海外ではよくある周遊バスツアーでは、観光、移動中はもちろんのこと、食事の準備や後片付け、寝泊りをともにします。宿泊所も個室ではなく、シャワーも共同なので、もはや合宿のようでもあり、ツアー中に恋愛バトルが起こるなんてこともあります。

世界各国から集まった年齢も性格も文化も違う仲間と過ごす時間。
友達づくりに励む人もいれば、皆をまとめるリーダーになる人、お笑い担当ムードメーカー、本を片手に一人を貫く人、若い子たちに相談をされ世話係になってしまう年配の方、とそれぞれ役割が決まり、その上、欧米人、アジア人、人気のグループなど所属するグループまで誕生し、そこには優劣が生まれ、一種の社会生活が始まります。

日本文化において美徳とされる、調和、譲り合い、人の気持ちを組みとって行動することで痛い目に合うこともありました。

例えば、シャワーの順番を譲り続けた結果、タンクのお湯が無くなって冷水を浴びることになる。食事の取り分けの順番を最後まで譲っていたら、おかわりをする人が先に並び始め、自分の分が無くなってしまう。ベッドを選ぶ際に遠慮していたら、いつもギシギシ揺れる残り物で二段ベッドの上段だった、などなど。

そして、その経験から少しずつ自分の気持ちを表現すること、自分を大切にした上で人を大切にすることを学びました。
郷に入れば郷に従え。



【2日目、自由行動と野生動物】

2日目の午前中は自由行動。滝までのトレッキングや、町を散策。
野生のブラックベリーを見つけて食べてみたり、ベーカリーに寄ってパイを食べたり散策を楽しみました。

その後、ヘンティ砂丘、野生のウォンバットが生息するロニークリークへ。
ウォンバットは夜行性の動物で、興味深いことに四角いキューブ状の糞をします。
巣穴から出て、行動し始める夕方以降がウォンバットを見るチャンスです。
日が沈んでいた上に雨が降りだしたので、あまり綺麗に写真を撮ることはできませんでしたが、小川が流れる草原に雨、そして野生動物の姿はとても幻想的でした。



【3日目、本ツアーの大目玉、世界遺産クレイドルマウンテン国立公園】

3日目。さぁ!いよいよ本ツアーの大目玉、標高1545mの世界遺産クレイドルマウンテン国立公園です。
前夜から降り続く雨で登山道が滑りやすくなっているため、残念ながら登山は中止。湖周辺の散策予定でバスは走り出しました。
ところが、みるみるうちに空は晴天に。
ガイドの判断で体力に自信があり、登山の装備が整っている者は登ってよい。ということになりました。
私は体力にそこまでの自信はないし、登山初心者ですが、ゆっくり十分に注意を払って登り、無理だなと思ったら引き返すことを約束して出発しました。

川の水が赤茶色なのは汚れているからなのではなく、紅茶やワインに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンを含んでいる植物がタスマニアには多く、 タンニンは空気に触れると赤くなる性質があるからです。
山で見つけたマウンテンカラント。山スグリの実も、ポリフェノールを多く含む植物で酸味が強く、砂糖漬けにしたりパイにしたりして食べられます。

歩みを進めていくと、岩場などもあり、すぐに息も上がりはじめ、なるほど初心者にはキツイ。すぐにリタイアかとも思いましたが、昨夜のウォンバットツアーで大自然が見せてくれた美しい奇跡を思い出し、自然に「昨夜はありがとうございました。そしてどうかどうか、今日もよろしくお願いします。」と調子のよい願い事をし、一歩一歩ゆっくりと焦らずに登り続けました。
するといつの間にか頂上まで辿り着き、清々しく笑っている自分に気がつきました。クライマーズハイというものでしょうか。下りも絶好調で、足も痛くなく、不思議と疲れもなく、楽しく下山できました。

後編に続きます!
(担当:元豪州シェフ・レン)



>> 【後編を読む】



ダイニングプラスのおすすめ品

ここからは、ブログで出てきた食べ物の類似品でダイニングプラスでの取り扱いをご紹介します。
(原産国は、オーストラリア産ではありません。)

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サクサクのピュアバター100%パイ生地と甘酸っぱいラズベリーのフィリングのフランス産パイ。




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