南仏プロヴァンスのフレーバーオイル|スタッフ海外体験記
【大量のオリーブオイルのサンプル】
はじまりは、何気ないサンプル確認の時でした。
ある日、フランスから届いた大量のサンプル。黒い円柱形のボトルにスタイリッシュなイラストが入ったものが16本。
ヨーロッパに協力会社のある私たちの元には頻繁に新商品候補の情報が届きます。そんな時いつも思うのは『美味しいのかな?』
それを察してか、この時は情報よりも先にサンプルが届いたのです。届いたのはとても忙しい時期。『うわ~、フレーバーオイルか。。。しかもこんなにたくさん。すでにイタリアからのものがあるし、きっと輸入しないだろうな。。。』という心の声と共に、忙しさにかまけて、そのまま3か月置いていました。
果たして、3か月後、スタッフが集まって16本を前に試飲会を開きました。
その時点で手元にあった情報はシンプルに「Olive + Basil」みたいなフレーバーの名前だけ。
それぞれが紙とペンを持って試飲をはじめたその瞬間!
「うわ!美味しい!」と全員からの感嘆の声。
例えばバジルなら、あたかもバジルを食べたかのような新鮮な香り!すぐさまトマトにかけたい、パスタにかけたい!とお料理が目に浮かびます。
これはダイニングプラスのお客様にご紹介しなければ!
ということで早速オーダーをし、この度、メーカーのあるプロヴァンスに行ってまいりました!
【プロヴァンス最大級のオリーブ農園】
南仏プロヴァンスのマルセイユ空港に降り立ったのは春のある日のこと。
まず最初に向かったのはプロヴァンス地方でも随一のオリーブの産地、レ・メ。
南仏の春は初夏のような明るい陽射し。畑や木々の緑が太陽に照らされてとても美しいドライブです。緑豊かな大地の先は丘になっていて、間にはスプリンクラーが回って大地に水を撒いている。丘の斜面にはオリーブの木々。オリーブ街道とも呼ばれる道を進みます。
車が到着したのはレ・メでも最大級のオリーブ農園。フランスで最初の農学校のひとつが開設されたことでも有名なところです。出迎えてくれたのは農園の3代目のFrancois(フランソワ/ 「c」の下にセディーユ)と4代目のJean-Michel(ジャン・ミシェル)。
重厚感のある邸内でコーヒーをご馳走になった後、農場用の車(クボタの車でした!)に分乗して農場へ向かいます。この農園、なんせ18000本もある広大さ。自慢の木々を抜ける間にも「これはやっとまともに収穫ができるようになってきた10年の若い木だよ」とか「これは古くからある100年の古木だよ」とか、フランソワが目をキラキラさせてお話してくれます。
オープンドアの車から振り落とされないように気を付けながら、すっかり魅了されていく私なのでした。
やがて車がとまり、フランソワが振り返るように「あっちを見てごらん」と。「La mer de l‘olivier (オリーブの海)だよ」
プロヴァンスのまぶしい太陽の下、目の前に広がるオリーブの木々。ここまでの道のりにもたくさんのオリーブの木々があり、かきわけるように進んできた。そして更にこの先にもオリーブの木々が真っ青な空の下で輝いています。
『ああ、まさに海の中にいるんだ』
その海の中、突然視界が開けたと思ったら、耕したばかりのような茶色い大地。ところどころに細い木の柱が立っていて、よく見るとずーっと奥のほうまで続いていて、「bebe(赤ちゃん/ 2つの「e」にアクサンテギュ)だよ」とフランソワ。その数5000本超!6年後ぐらいから収穫が始まるのだとか。
「ただし、イノシシに食べられなければね。」
フランソワが繰り返し口にしていた印象的な一言「Jamais trop vieux(古すぎるってことはない)」オリーブの木はどれだけ古くなっても収穫ができる。その言葉には長年にわたってオリーブと共に歩んできた愛情がこもっていました。
【みんなの搾油所「ル・ムーラン・ド・ロリヴェット」】
さて、農園を後にしていよいよオイルのメーカーへ。
進んできたオリーブ街道をマルセイユ方面へ15㎞ほどの町、Manosque(マノスク)。ローマ帝国時代には市場町だったというこの町の真ん中あたりにLe Moulin de l‘Olivette(ル・ムーラン・ド・ロリヴェット)はありました。ちょうどお昼ごろのこと。フランスによくあるrond-point(ロン ポワン)という円形の交差点をたくさんの車が忙しく行き交う中、突然到着したのです。
あれ、こんなところにあった!
Le Moulin de l‘Olivette(ル・ムーラン・ド・ロリヴェット)はオート・プロヴァンス地域のオリーブオイル生産のために1928年に作られた協同組合。
なるほど!地域のオリーブ農家さん達が少しでも早くオリーブを持ち込める場所、それがこの幹線道路に面したrond-point(ロン ポワン)だったのか、と合点がいったのでした。
2階にあるオフィスからは赤い瓦屋根の向こうに広がる丘陵が見渡せます。丘の斜面にはオリーブの木がずらっと並んでいます。
Le Moulin de l‘Olivette(ル・ムーラン・ド・ロリヴェット)で搾油するのはマノスクから30㎞以内のオリーブだけ。まさにオリーブに囲まれた場所がここなのです!
工場を案内してくれたのは責任者のGregory(グレゴリー/「e」にアクサンテギュ)。
訪問したこの時期は春なので搾油のオフシーズンです。
シーンとした工場に入ってすぐに目に入るのは壁一面の賞状!
国内外の権威あるコンペティションで数々の受賞をしている実力派の証。その誇りを物語るような美しい佇まいの壁に圧倒されながら先へ進みます。
今は静まりかえっている工場ですが、10月~1月の収穫シーズンには約2000もの生産者さんが毎日採れたてのオリーブを持ち込むのだそう。「10㎏でも受け入れます」とグレゴリー。
農家さんの規模は大小さまざまで、過去には文豪が自宅で採れたオリーブを持ち込んだ、ということもあったそうです。まさに地域に根差した搾油所ですね。
新鮮な原料が持ち込まれた後、オリーブオイルにとってとても大切なのはその後の工程になります。その大切な工程に必要なもの。。。
昔も今も搾油をするには器具が必要になる。その器具をそれぞれが準備するのではなく、共有することでみんなが助かる。それがLe Moulin de l‘Olivette(ル・ムーラン・ド・ロリヴェット)の始まりでした。
洗浄工程の次の機械。オリーブの実を種や皮ごとすりつぶして攪拌する、マラクゼーションという工程。これが実はオリーブオイルにとって最も重要な工程になるというのは知っていたのですが、ここでは最新の機械を導入されていました!
27℃未満の低温かつ、従来だったら40分ぐらいかかっていた工程を、最新の機械でなんと15~20分ぐらいで終えることができるとのこと!!嬉しいですね~
私たちがほれ込んだフレーバーオイルはこのマラクゼーションの段階で美味しい原料(レモン、バジル、タイムなど)と一緒に攪拌していくのだそうです!
原料となるオリーブはもちろん、ここから30㎞以内の場所から運ばれる新鮮なもの。そして合わせるハーブやレモンなども鮮度にこだわって工場の目利きが選んだもの!
生産の時期に来たら美味しい香りが漂っているんだろうな~とワクワクしながらお話を聞いていたのでした。
途中で、グレゴリーが「昔はこんな風だったんだよ」と教えてくれたのは昔の工場の模型。歴史を感じます。昔から町の中心部でみんなが利用するみんなのための搾油所。
表にある店舗には量り売りのオリーブオイルを誰でも買えるようにポンプが設置されていました。
こういうのを見ると、そこに住みたくなってしまいますね。
地元で愛されているLe Moulin de l‘Olivette(ル・ムーラン・ド・ロリヴェット)。
今回ご紹介するのはフレーバーオイルの数々。その鮮烈な香りがプロヴァンスの風のように皆さんの食卓も華やぎに包んでくれると嬉しいです!
【番外編:オリーブ農園のお庭で試飲会】
オリーブ農園のお庭で試飲会を催してもらいました。
12種類のオイル。フレーバーオイルは9種類。
とにかくフレッシュな味わいなので、どのオイルはどの料理にかけたい、とか話に花がさきました!
皆さん、お好きなオイルはどれですか?
と聞いたところ、それぞれ意見がわかれました!
フランソワはエスペレット唐辛子、イヴォンヌ(フランソワの妹)はバジル、
ジャン・ミシェルはマントンレモン、グレゴリーはタイム!!
皆さんはどれがお好みでしょうね??
試してみたくなりましたか?







