今年は本場フランスの「焼くだけミニアップルパイ」で試してみませんか?

「今年のフェーヴは何ですか?」
子供たちがパン屋、お菓子屋を尋ねて回る、年が明けるとフランス各地で見られる光景です。フェーヴとはそら豆を意味するフランス語ですが、子供たちが知りたいフェーヴはガレット・デ・ロワに入っているオマケのことです。

ガレット・デ・ロワとは日本でも最近は知られるようになっていますが、キリスト教を代表するお祝いのひとつ、公現祭(エピファニー)の日に食べられるお菓子です。
公現祭とはイエスが3賢人の訪問を受け、洗礼を受けたとされる日で、この「3賢人」は「3人の王(Three Kings)」と言われることもあり、この「王」にちなんで王様のガレット、というお菓子の名前に繋がったようです。 王様のガレットにフェーヴを入れるようになったのは年始に行なわれた別のお祭りと組み合わされたということなのですが。。。
歴史の話はさておき、現代のガレット・デ・ロワの話。
ご存知の方も多いと思いますが、このガレット、地方によって違いはあるようなのですが、一般的には折りパイ生地で作られる丸いパイ菓子です。中にはアーモンドクリームを入れ、表面はいろんな模様を付けて溶き卵をぬってこんがりときれいな焼き色を付けて作られます。サイズは各お店でまちまち。7~8号(21~24㎝)ぐらいが多かったように思います。そのパイ菓子のアーモンドクリームの中にはこっそりフェーヴが仕込まれていて、切り分けてそれぞれがお皿に取り、食べている最中にフェーヴが出てくると「僕が王様!」「私が王女様!」と申告し、王冠をかぶってその日一日は皆がその人に従って遊ぶのです。
元は当たりを示すフェーヴとして豆や金貨を入れていたようですが、今では陶器の小さなフィギュアを入れて作られます。 クリスマスが終わると同時に『待ってました!』とばかりにガレット・デ・ロワが店頭に並び、お店ごとに自慢のガレットに入っているフェーヴのシリーズを貼りだしたり、貼られなかったり。。。
私がいたストラスブールのBoulangerie Patisserie(ブーランジェリー・パティスリー/パンとお菓子のお店) にはポスターが貼られていなかったので、子供たちが数人単位でやってきては「今年のフェーヴは何ですか?」と聞くのです。
そこで例えば「今年はLe Petit Prince(星の王子様)シリーズですよ」などと答えると子供たちはガヤガヤしながら楽しそうに帰って行くのです。いろんなお店に聞いて回ってお母さんに「今年は〇〇パン屋のガレットにして!」などとリクエストするのでしょう。
また、このガレット・デ・ロワは1月いっぱい売られているので、今日は○○パン屋のガレット、明日はXX菓子屋のガレット、と日替わりで楽しむ人も多いのでしょう。
ダイニングプラスでも一時期、焼くだけで出来上がるフランスのガレット・デ・ロワを販売していたのですが、「フェーヴが危険」という意見に負けて今は取扱いをしていません。 (いつか再販売画策中!)
そこで今回おすすめしたいのは、安全にガレット・デ・ロワ気分を味わう方法です!

ダイニングプラスで人気のミニアップルパイ。
フランス産のバターをリッチに使ったパイ生地で甘酸っぱいりんごピューレを包み、小さなシェル型に成形して冷凍したアップルパイです。大きなサイズもあるのですが、特に今年はこのミニがおすすめ!
切り分ける手間なく、ひとつひとつ自分で手に取ることができるのですから!!
>>【フランス産ミニアップルパイ】
では、どのように楽しめば良いか?

準備するもの:
*ミニアップルパイ(人数分)
*フェーヴ(なければ水に浸す前の硬い豆やコインなど何でもOK!)
*王冠(最近は紙のきれいな王冠がお菓子材料のお店などで売られています!)
①ミニアップルパイを天板に並べ、少し解凍する
(表面に少し汗をかくぐらいがベスト。特に冬は室温が低いので解凍した方がきれいに焼けます。冬なら20~30分程度)
②180℃に予熱したオーブンで20~25分焼き、取り出して粗熱が取れるのを待つ
③待つ間にフェーヴをきれいに洗って乾かしておく
④熱がとれたアップルパイの裏側にバターナイフなどで穴をあけ、フェーヴを忍ばせる


(奥にぎゅっと押し込んでおいてください。)
⑤きれいに並べて食卓へ!

家族や仲間が集まったら一人1つ取ってもらいます。
この時、「裏見るの厳禁!」と周知しておいてください。
あとは全員で割ってみます。
\残念!はずれ~/

\やった~♪当たり!!/

今回使ったのはホンモノのフェーヴだったので、少し重さがあって、実は持ったらわかってしまいました。
大豆とか1円玉とかの小さいものだと仕込むのも簡単で持ってもわからないかも!
この遊び、結構盛り上がるので是非試してみてくださいね!