ジャムを通して食紀行も今回が最終回。まだまだご紹介したいジャムスイーツはたくさんありますが、最終回はフランス、イタリア、デンマークを巡ります。楽しみ方の幅が広がるヒントになれば嬉しいです!
【バスク地方の郷土菓子、ガトーバスク】(フランス)
スペインとフランスにまたがるバスク地方。フランス側にはガトーバスクという郷土菓子があります。アーモンドが香るクッキー生地に、カスタードクリームや特産のさくらんぼジャムがサンドされた素朴な焼菓子です。現地ではいちじくジャムで作られることもあり、いつか作ってみたいと思っていました。
ダイニングプラスで取扱いのある紫いちじくジャムは、なめらかさが特徴の一つであるため、煮詰めて使います。今回は18cmマンケ型を使用し、150gで計量したジャムを100gになるまで煮詰めてサンドしました。またいちじくの果肉がしっかりしているため食感が楽しく、生地と一緒に食べた時にメリハリを与えてくれます。
アーモンドとイチジクは高相性!デザートワインに合わせたい美味しさです。
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【フルーツのティラミス】(イタリア)
日本でも大人気のイタリアンドルチェ、ティラミス。コーヒー風味が定番ですが、最近では季節のフルーツでも楽しまれていますよね。今回はデンマーク産のいちごジャムと自家製のルバーブ×オレンジジャムを使いました。いちごの粒がしっかりしているジャムなので、まるでフレッシュフルーツを使っているかのような食べごたえがあります。実際にはジャムだけですが、ジューシーで美味しい逸品に仕上がりました。
定番のティラミスは、フィンガータイプのビスキュイ(またはスポンジ)に染み込ませるコーヒーシロップに、マルサラワインやラム酒などの洋酒を加えることが多いですが、今回は自家製ジャムにオレンジを使用していることから、グランマルニエ(オレンジのリキュール)を合わせました。ジャムを使うことで、合わせるお酒の幅も広がります。
ジャムを使う美味しいティラミスを作るポイントは、甘さのバランスです。ジャムや市販のビスキュイ生地は甘いため、マスカルポーネクリームは甘さを抑え、全体のバランスをとります。
>いちごの粒がしっかりしている「いちごジャム」はこちら
【オーブンいらずのアップルパイ】(デンマーク)
りんごのお菓子は様々な国で楽しまれていますが、デンマークで親しまれているアップルパイは、なんと!オーブンを使いません。パイ生地の代わりに、パン粉でザクザクした食感のクリスプを作り、煮たりんごと交互に重ね、トッピングに生クリームをのせて、混ぜながらいただきます。層になる見た目から、アップルトライフルと呼ばれるスイーツです。
チェコ産のすりおろしりんごを使えば、りんごを煮る手間もなく、手軽に気軽に秋のスイーツを楽しめます。簡単で美味しいのでぜひ作っていただきたいと、日本人に好まれているアップルパイに寄せたレシピを考えました。
▼ <レシピ> 1~3人分
・すりおろしりんご 1瓶
■材料B(クリスプ用)
・無塩バター 30g
・パン粉(細目タイプ) 50g
・グラニュー糖 20g(細粒タイプがあれば尚可)
・ブラウンシュガー 10g
・シナモン お好みの量
■材料C
・生クリーム 100g
材料Bを冷ます、平らな場所を確保しておく(お皿やクッキングシートなど)。
<作り方>
① フライパンにバター、パン粉、砂糖を入れ、手早く混ぜて全体をなじませる。
② フライパンに薄く広げながら焼き付けるように火を通し、かたまりをつくっていく。
③ 焦げないように注意しながら、きつね色になるまで火を通す。
④ あらかじめ用意していたクッキングシートまたはお皿などの上に、③を広げて冷ます。
⑤ 生クリームを7分立てに泡立てる。
⑥ 器にすりおろしりんごとクリスプを交互に重ね、最後に無糖のホイップクリームをのせる。
<ポイント>
・クリスプは焦げないように手早く作業する。
・クリスプは甘いため、生クリームは無糖がおすすめ。
・すりおろしりんごにクリスプをなじませながら食べると食べやすい。
・クリスプと生クリームは作りやすい分量。
・生クリームは乳脂肪分42~45%が軽すぎず重すぎず、りんごとクリスプに合う。
・盛り付ける量はお好みで。
>手軽に秋のスイーツ「すりおろしリンゴ 」はこちら
ジャムが1瓶あれば、アレンジ自在です!
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(担当:イリス)