久しぶりの海外出張!後編(アムステルダム~日本帰国)|スタッフ海外体験記|海外食品通販サイト ダイニングプラス(公式)

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久しぶりの海外出張!後編(アムステルダム~日本帰国)|スタッフ海外体験記

2022/07/06 12:00
コロナ後初の海外出張先は毎年訪れていた展示会のためのオランダ。

マスク着用率0%のオランダに到着した私はその事実をまだはっきりと認識せずに空港近くのホテルに到着し、安心して一晩寝て、翌朝を迎えました。



そして朝食の場所となるホテルのカフェへ。
ガラス張りの天井の明るいサンルームのような場所にテーブルとイスがきれいに並べられ、中央にビュッフェ形式でハムやチーズ、サラダやパンのカウンターと、フルーツ、ホットドリンクなどのカウンターが並び、一番奥にはキッチンがあって、卵料理や温かいソーセージなどのお料理が並んでいます。



テーブルの4分の1ぐらいが埋まっていて、そこまで混雑している印象はないものの、驚いたのは誰もマスクをしていないこと。ビュッフェで取り分けている宿泊客もサービスの人たちもマスクをしていない。もちろんトングやフォークなどの取り分け用の道具の横に手袋やアルコールが置いてあるわけでもない。



奥のキッチンスペースではオーダーでオムレツや目玉焼きを作ってくれる人も居ますが、マスクはしていません。笑顔で「How are you today?」と元気なあいさつもしてくれます、マスクなしで。
さまざまな対策を工夫する飲食店に慣れた日本人にはタイムスリップしたような感覚。 そういえば、昨日から誰もマスクしてないよね。。。は心のつぶやき。



展示会場へ。
ヨーロッパでタクシーを使うならUBERが便利です。
この朝、ホテルにタクシーを呼んでもらおうとしたら、近くで事故があったから渋滞していて45分かかる、と言われて困っていると近くを通りかかった人にUBERが確実だよ、と言ってくれました。
日本ではめったに使う機会のないUBER。そうだった!その手があった!久しぶりに利用してみると何と便利で快適なこと。展示会場にあるタクシー乗り場から帰ってきた時より料金的にも快適さも上です。UBERの注意点はいくつかあると思いますが、その辺は詳しい方のブログをご参考いただくとして、とにかく今回利用したUBERはどれも快適でした。



新緑の快適な抜け道から高速道路を通ってあっという間に会場に着くとそこにはマスクをしない人たちの行列。行列の先には会場への入口があり、何列かに分かれて入場用2次元コード確認待ちの人だかり。密室です。密集です。マスクなしです。おしゃべりしています。握手もハグも復活です。カルチャーショックです。



会場内も当然マスクなし。アルコール消毒のボトルはところどころで見かけます。少し安心して手を差し出しても反応しません。中身が空なのです!多くのブースではむき出しの試食品を山と積んで呼び込みをしています。そろそろ現実を理解し始めました。ここではコロナは過去なのだ。。。

念のため付け加えておくと、「コロナは過去」に見えるもののヨーロッパの人たちの間でも今は感染者も小康状態だからマスクを外してコロナと共存しているけれど、寒い季節がやってきた時にどうなっているかはわからない、という共通認識はあるようでした。


(上1枚目:イタリアのピザ取引先担当者と。上2枚目:イタリアのオリーブオイル取引先担当者と。)

さて、既存の取引先との打ち合わせは久しぶりの再会で笑顔笑顔でした!
話題はコロナ、戦争、値上げ、と大変な話題ばかりなのですが、やはり人と人が顔を合わせて話をするというのは基本的な幸せのひとつですね。人々の表情は明るい!

初日は8社ほどの打ち合わせをして17時頃に終了。
少し早めに切り上げたのはPCR検査を予約していたからです。

日本の入国条件のひとつであり、一番重要なポイントとも言えるのが出発72時間前以内のPCR検査陰性証明書です。ヨーロッパには検査を受けられる場所がたくさんあると聞いていたのですが、短い日程で効率よく確実に予定をこなすために予約していました。



選んだのはホテルにも近く、空港にも近いPCR検査場。ホテルからはUBERで手配した車に乗って10分ほど。予約の19時ちょっと前に到着。初夏のオランダのこの時間はまだ明るいけれど、オフィスビルの一角にあるこのエリアは閑散としていて人の姿が見当たりません。



入口らしき扉を入ると天井の高いエントランススペースには誰もおらず、床には矢印と足型の印がところどころにあります。かつては入口から溢れるほど人が来たんだろうな、と思わせる雰囲気ですが今はガランとして人の気配すらありません。「Excuse me~」と呼びかけてみたものの、こだまが聞こえるんじゃないかと思わせるような静けさです。
でも電気がついてるんだから、矢印に沿って歩けばいいのね、と言い聞かせて進むと、先の方の部屋に受付がありました!
広い部屋の端に女性が一人、パソコンの前に座っています(マスクはしていません!)。室内にも矢印マークや足マークがあって、かつての混雑を想像させます。
予約しています、と言ってパスポートを渡すとオンライン申込みのときに記入した内容が画面に表示され、内容を確認してください、と言われました。この内容が証明書に記載されるのでパスポート番号とか名前のアルファベットとかの間違いがあっては大変、と慎重に確認します。



受付を済ませると「じゃ、付いてきて。」と言われて隣室へ移動。そこはがらんと広い部屋。部屋の奥に小さい冷蔵庫の様な箱があり、横には小さいテーブル、更にその横に椅子という配置。 案内してくれた受付の女性が手袋をし始め、普通の顔で「そこに座って。」と。

「えっ?あなたが検査してくれるの?」と聞くと、「そうよ」とにっこり。いささか緊張しながら座ると「すぐ終わるから大丈夫だよ」とまたにっこり。ほんとにあっという間でした。
プラスチックの棒のようなものを鼻から入れてゴシゴシと何回か。かなり覚悟していたからかあまり痛くもなく、不快感を感じる暇もなく。



結果は事前に登録したメールアドレスにPDF形式の検査証明書が届くことで知らせる、とのことだったので、会場を後にすることにしました。
空港行きのバスが目の前から出てると言われたので、バス停に行くと確かにもうすぐバスが来ることがわかりました。ヨーロッパの多くの公共交通は自主的に切符やパスを専用の機械にタッチするタイプがほとんどで、現金を入れる箱などありません。バスの中でもカードを使えば切符を買えるとバス停に説明が書いてあったので、安心して待ちます。



電子掲示板の案内通り、間もなくバスが到着。オフィスアワーの終わったバス停には誰一人居ない。バスにも誰も乗ってない。でも大きなバスは日の傾き始めた明るい空の下を進みます。ヨーロッパの夏は日が長く、夜10時過ぎまで明るいので20時前のこの時間はちょうど良い時間帯です。車窓の景色を楽しんだところで、バスの中を観察してみました。。座席ごとにUSBポート。これは便利!日本でも高速バスや都心では一部あるかもしれませんが、とてもありがたい設備ですね。

空港を経由してホテルに着くころには結果が送られてきていました。無事陰性。ホッとしますね。PDFのファイルを日本入国の時に必要になる専用のアプリにアップロードして一安心です。



翌日も展示会へ。最終日のこの日は16時半に会場が閉まるので、終了後、市内の中心部に出てみることにしました。アムステルダムの運河はこの日も流れていました。UBERの運転手さんによると「寒い冬には運河が凍ってきれいだし、スケートも出来るよ。凍らなかったらただ寒いだけだからおすすめしないけど(笑)」とのことですが、初夏の運河は新緑の並木と合わせて美しい光景です。アムステルダムの風をほんの少しだけ感じたひと時でした。

今回の出張は展示会が主要目的で、コロナ感染リスクを少しでも減らすために外食はしないことにしていましたが、3泊目は今回の短い出張では最後の晩です。せっかくなのでホテルのレストランで温かい食事をすることにしました。



ヨーロッパに来ると必ずと言っていいほど1度は食べたいのがステーキ。赤身好きにはとても嬉しいメニューです。火が通り過ぎて顎がだるくなるリスクを覚悟しながら毎回「ミディアム」で注文してみます。ソテーされたインゲンの上にドーンと載せられた赤身肉の塊。別盛りでポテトフライとサラダがセットになっています。嬉しいことにポテト用にケチャップとマヨネーズの小瓶が1人に一つずつ。2年半ぶりのこの豪快なセット。日本でこんなメニューを食べたらきっと2倍近い値段、または半分の量だろうな、とテンションが上がります。
今回の焼き加減はミディアムをほんの少し過ぎたぐらい。日本のとろけるような霜降り肉が好きな方にはとても硬くて食べられないものかもしれませんが、赤身肉好きにはたまらない。しっかり完食!



さて翌日、帰国の途へ。
アムステルダム空港の木曜日午後、チェックインカウンターに並ぶ人は家族連れが多く、空港ストライキが続いている影響で混雑していました。ヨーロッパ系の飛行機はマスク着用義務がない航空会社が多いこともあり、マスクを着用している人はごくわずかです。

エミレーツ航空のチェックインカウンターでパスポートを渡すと、ここでも資料の束を取り出し、最終目的地である日本の入国条件を確認します。日本の基準に従って、陰性証明書を見せ、それをしっかり確認されたところでチェックイン終了。あとはいつものように手荷物チェック、出国審査と進みます。お買い物エリアでもマスクをしている人はとても少ない。エミレーツ航空ではマスクの着用義務があるため、搭乗手続きのあたりからはマスク着用者が増えてきます。



ドバイ空港到着は深夜0時頃。午前3時ごろのフライトに向けて深夜のトランジットですが、お店は普通に営業しているし、行きかう人も多く、深夜であることをあまり感じさせません。自分が眠いことを除いては。。。

いよいよ大阪行きの搭乗開始。ここでも改めて陰性証明書を確認されました。各航空会社に乗り入れ条件として徹底されているのでしょう。大変なお仕事だな、とコロナ禍中であることを感じながら粛々と作業を続ける方々を見守りながら機中へ。深夜便なのですぐに眠りにつき、あっという間に終えて関西空港に到着したのでした。



さて、にぎやかなアムステルダムを発って約18時間。降り立った関西空港はがら~ん。 今降りてきた飛行機以外に一機も駐機されていない関西空港は初めて見ました。
空港内の電車を降りると職員の方々が待ち構えていて、全員そこで1列に並びアプリをダウンロードしているかどうかが確認されます。(アプリがない方は機内で配られる紙の誓約書を確認されるのでしょう。)
アプリを開くと4項目のチェックリストがあります。
① PCR3回接種証明書のアップロード
② 日本到着までの経路などの質問各種
③ 日本到着後の行動に関する誓約書
④ 出発72時間以内のPCR検査陰性証明書
これら全ては事前にも登録でき、日本入国時には全て揃っていることが求められます。
アプリに表示されている色で何やら違いがあるようです。私はブルーでしたが、緑の人もいて、何が違うのかはよくわかりませんでした。そしてその表示画面を見せて、書類が全て揃っている場合(だと思われる)は印としてピンク色の紐がついた空のネームタグを渡され、首にかけます。



エスカレーターを降りていつもは検疫があるところにテーブルがコの字型に配置され、それを囲むように職員の方々がずらっと座っています。パーティションは設置されていますが、意外と密なんだな、という印象。もちろんマスク着用率は100%です。
1人1人呼ばれて職員の方の前に進むと14日以内に立ち寄った国を聞かれます。私はオランダだけ。「オランダ」と赤ペンで書かれた青い紙を渡されて次へ進みます。通路を通って別のスペースに向かう途中で止められている人たちも居て、検温とかされているようです。おそらく書類がそろっていない人への対応かと思われます。



次のスペースではアプリをダウンロードしている人の列とそれ以外の人の列があり、奥には7~8つぐらいのブースのようなテーブルとイスが置いてあり、職員の方がそれぞれのブースに座っておられます。また1人1人呼ばれて、アプリを見せます。中身を確認された後、体調の変化などの簡単な質問に答えると終了。
そこからまた通路を歩いていつもの入国審査に向かいます。ここからはいつも通りの流れ。

5月にイタリアから出張で来ていたオリタリア社の担当者の話では、空港(成田)で迷路のようなところ歩きながら何度も関門で質問、書類チェック、唾液での抗原検査、と到着してから外へ出るまでにいくつもチェックポイントがあって、その都度待たされるので飛行機を降りてから3時間近くかかって大変だったということだったのでかなり覚悟していました(多少盛られていた可能性もあります)が、関空に到着する人が少なかったこともあるためか、とても順調でした。
そして、いつもより空港内をたくさん歩くので、機内で長時間座った後の身体にはちょうど良い運動でした。


(オランダのスーパーマーケットの様子)

こうして無事に終わった2年半ぶりの海外出張。コロナ禍で急激に進んだリモートワークは海外の人たちともリモートミーティングで顔を見ながら話ができるという大きなメリットも生み出し、便利な世の中になりました。これから更に技術が進むと更に臨場感のあるリモート活動ができるようになるのでしょう。そんな世界で顔と顔を突き合わせて話をするというスタイル、足を使った展示会スタイルは古いと言われるのか、贅沢と言われるのか。。。

今、確実なのは食べ物は実際に食べないとわからない、ということ。それとも脳で味わう時代が来るのでしょうか。予測できない未来に思いを馳せながら、舌を使って食を楽しむ現代に生きていることに感謝!


<ダイニングプラスについて>
2001年創業、商社が直営する輸入食品通販サイト。日本を代表する高級ホテル、ミシュラン星付きレストランが採用する高品質な業務用食品を、どなたでも1パックから購入できます。テレビ各社や「ダンチュウ」、「エル・ジャポン」など、メディア紹介多数。

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