イタリアでトマト会議|「そのまま食べて美味しいトマト缶」開発秘話(前編)|海外食品通販サイト ダイニングプラス(公式)

イタリアでトマト会議|「そのまま食べて美味しいトマト缶」開発秘話(前編)
2020/05/21 09:00
トマト缶って今や必需品ですよね。
アレンジ自在で、パスタやスープ、煮込み料理、カレーやトッピングなどキッチンの常備品の定番です。
最近ではトマト鍋も人気の定番鍋になっています。
でもトマトが大好きな人でもトマト缶のトマトをそのまま食べようとはあまり思わないのではないでしょうか?
今回は『そのまま食べて美味しいトマト缶』の記載がを目指したトマト缶開発のお話しです。




前編
1.そのまま食べて美味しいトマト缶ってどんなの?
2.イタリアでトマト会議
3.チェリートマトにしよう
後編
4.産地へ。トマト缶生産の現場って?
5.ダッテリーノ(ダッテリーニ)トマトとの出会いと更なる開発への思い
6.皮をむきタイプの誕生!





1.そのまま食べて美味しいトマト缶ってどんなの?

きっかけはTVショッピング会社のバイヤーさんとの話でした。
「トマト缶って、アレンジもきくし今や必需品のひとつだけど、そのまま食べようとは思えないよね、だったらそのまま食べても、もちろんアレンジ料理に使っても美味しいトマトがあったら嬉しいよね。」

トマトの旬は夏ですが、日本では1年を通して生果のトマトは手に入ります。品種改良もされて、農家さんに大切に育てられたトマトは見た目だけでなく、甘くて美味しいトマトもたくさん見かけるようになりました。でも生果のトマトは日持ちはしないし、値段も張る。そして夏の日差しを浴びた太陽の味がするようなトマトは1年のうちのほんの1時期しか手に入りません。

だったらアレンジ自在の缶詰のトマトで美味しくてリーズナブルなものが手に入ったら嬉しいのでは?

ということで開発が始まったわけですが、じゃ、缶詰のトマトでそのまま食べて美味しいものってどんなのだろう?
水っぽくなくて、トマトの味がしっかりして、生臭みがなく、甘みと酸味のバランスの良いもの。。。
いろいろ考えるうちに思いました。
そうだ、イタリアへ行こう!

2.イタリアでトマト会議
トマト缶と言えば、やっぱりイタリアでしょう。
ということで、イタリアの知人の会社に協力してもらい、イタリアのトマト製品をたくさん集めてもらい、とあるお店でトマト会議を開きました。これが2013年のことです。
ずらっと並んだトマト製品。「美味しいトマト缶」と伝えてあったのですが、缶詰だけではなく瓶詰やソースになったものなどがずらっとテーブルに並びました。




まずはひとつずつ、そのまま試食。
ブランドや種類によってトマトでもいろんな味わいがあることに気づきます。そして当時の日本ではまだ見かけないミニトマトの缶詰もあり、テンションが上がります。

会場はレストラン、当然厨房が隣にあります。
美味しいと思ったら、それを調理してみてどうなるのか?
早速シェフがサラダやパスタなどの料理にしてくれます。




美味しくても値段が高すぎたら常備品として便利とは言えない!
だから各メーカーから取り寄せた価格についても一緒に検討です。

3.チェリートマトにしよう
当時、ダッテリーノトマトはありました。でも瓶詰が主流でとにかく高価。
高価すぎるものはトマト加工品には求めていません。
そこで、味わいも見た目も価格もぴったり来たのがチェリートマトだったのです。いわゆるミニトマトですが、2013年の段階ではまだまだ珍しい商品で、何よりころころとかわいらしくお料理にしたときの見栄えにテンションがあがりました!




これだったら見た目も良いし、アレンジの幅も広がって、スープやパスタにしても具材として見た目のかわいらしさも楽しめる!
もちろんトマト鍋だって煮込みだって・・・ とわくわくがとまりません。

「クエン酸も食塩も使わず、シンプルにトマトだけを使って作ってください。」
そう依頼をして、最終製品の見本を送ってもらい、一番美味しかったロットの発注!

そうして2014年、チェリートマトのジュース漬けがデビューしたのです。

実際に商品がコンテナで届いて検品をしました。



ころころとかわいい!
味も悪くない!
でもベストではない。。。というのが正直な感想でした。
どうしたらもっと美味しくなるんだろう。
そこでその夏、トマトの産地にプーリア州に向かいました。

後編へつづく >【ここまで来た!ダッテリーノトマト缶(後編)】

>【ダッテリーノトマトのトマトジュース漬け】はこちらから




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