上野万梨子さんからの食材コメント
表面は香ばしいカラメル風味に焼き上げ、
中は独特のもっちり食感でおなじみのカヌレ。
午後のおやつ向きから食後用の一口サイズまで
大きさは色々です。
今回ご紹介するのは冷凍ミニカヌレを使った
ババ風デザート。使うお酒やスパイスによって
味わいのバリエーションが広がります。
泡立てたクリームを添えてどうぞ。
使用した食材はこちら

1月のアペロレシピ
ミニカヌレのラムシロップ漬け

< 材料 >
◆ ミニカヌレ:1袋(9個)
◇ 砂糖:50g
あればカソナードやきび砂糖
◇ カルダモン:2個
またはクローブ、シナモン、アニス(八角)
◇ レモン厚切り:2枚
◇ ドライオレンジ:1枚
あるいはオレンジピール
◇ ラム酒:大さじ1~お好みの量
◇ フレッシュクリーム:80ml

作り方
How to cook

ミニカヌレは室温で解凍する。
竹串、楊枝などを使って、表面に何ヵ所か深めに穴をあける。
カルダモンはつぶし割る。

ドライオレンジはぬるま湯に浸けてもどす。
小鍋に砂糖、ドライオレンジの浸し水100ml、カルダモン、手で握って果汁を絞ったレモンを加える。
memo
カヌレのもっちりした食感にはフレッシュよりドライフルーツを合わせましょう。

火にかけ、煮たったら弱火で3分。
カットしたドライオレンジを加え、蓋をして人肌くらいになるまで置き、シロップからレモンとカルダモンの殻を取り除く。

シロップにラム酒を加え、ミニカヌレを浸して冷蔵庫で半日おく。

冷蔵庫から出したままの温度では冷たすぎるので、室温に戻すか、あるいはお皿に盛り付けたらラップせずに500wのレンジに瞬間かけて温度を上げる。温めて食べるためではないので、レンジにかけすぎに注意。
生クリームに砂糖少々加えて泡立て、シロップがしみ込んだカヌレにたっぷり添える。
memo
ババ風にシロップをたっぷり染み込ませたカヌレにはたっぷりのホイップクリームを添えて。
▼ 食材ひとくちメモ ▼

カヌレ
フランスのボルドー女子修道院で古くから作られていた伝統のお菓子。

カルダモン
爽やかな強い香りをもつショウガ科の香辛料。

もう一品
簡単アレンジ スパイスを加えて

カルダモンの代わりにシナモンや八角を使っても美味しく作ることができます。
時間のある時に作り、保存容器に入れて冷蔵庫に置いておけば翌日も楽しめますね。
レシピ と 写真・上野万梨子さん
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2022年1月アペロディネ カヌレ
今月のアペロレシピはいかがでしたか?
みなさまの食卓の一品に。
プチ贅沢なひとときをお楽しみください。
上野万梨子さん
プロフィール
フランス料理家、1975年、パリに料理留学。翌年、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。帰国後、東京・玉川田園調布にてフランス料理教室「ラ・ヌーヴェル・イマージュ」を始める。1980年、初めての著書「シンプルフランス料理」(文化出版局)を上梓。当時はまだ珍しい若きスター料理研究家として活躍。1991年には活動の拠点をパリに移し、著作や食イベントの企画・編集などを通じて、日仏の食と生活文化にかかわる発信を続ける。
著書に「パリのしあわせスープ 私のフランス物語」(世界文化社)「アペロでパリをつまみぐい」(光文社)「小さなフランス料理の本」(NHK出版)「プチプチサラダ、つぶつぶタブレ」(誠文堂新光社) WA-fumi a la rencontre des saveurs du Japon (Flammrion) などがある。
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