上野万梨子さんからの食材コメント
薔薇の花びらや蕾を食して楽しむ文化を持つ
フランスでは、リキュール、ローズウォーター、
コンフィチュール、ジュレと薔薇にまつわる食材の
バリエーションは豊かです。
日本国内のオーガニックローズガーデンで摘み取られた
花びらで作るシロップは、薔薇の風味と特に相性がよい
ミルクデザートに添えてどうぞ。
使用した食材はこちら

4月のアペロレシピ
ブランマンジェの
ローズシロップ

< 材料 >
~薔薇のシロップ~
◆ 薔薇の花びら:大さじ1
◇水:50ml
◇レモン果汁:小さじ1
◇砂糖:小さじ1
~ブランマンジェ~
◇牛乳:300ml
◇砂糖:40g
◇コーンスターチ:20g

作り方
How to cook

水50mlを鍋に入れて煮立て、薔薇の花びらを加える。
レモン汁と砂糖小さじ1を加える。

火を止めて砂糖を溶かし、小瓶に移して半日置く。
(写真は半日置いた状態のもの)
memo
作ったシロップは冷蔵庫で保存。

小鍋にコーンスターチを入れ、牛乳50mlを加え、泡立て器で混ぜる。

残りの牛乳と砂糖を加えて火にかけ、泡立て器でかき混ぜながら沸騰させる。
煮立ったら火を弱め、絶えず混ぜながら2分間火にかけ、なめらかなクリーム状に仕上げる。

火からおろし粗熱がとれたらグラス2個に分け入れ、冷蔵庫に3時間入れて固める。
薔薇のシロップと花びらを盛り付ける。
memo
ココットに盛り付ける場合は粗熱をとる必要はない。
▼ 食材ひとくちメモ ▼

薔薇の花びら茶
食用薔薇「さ姫」使用。
お湯出しで風味を味わえるローズティー。

コーンスターチ
とうもうろこしを原料とするでん粉で加熱後、冷めてもとろみが低下しない。

もう一品
ブリオッシュと一緒に

ブリオッシュ、食パンなどに塩バターを塗って焼き、薔薇のシロップを染み込ませて食べても。
レシピ と 写真・上野万梨子さん
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2023年4月アペロディネ 薔薇の花びら茶
今月のアペロレシピはいかがでしたか?
みなさまの食卓の一品に。
プチ贅沢なひとときをお楽しみください。
上野万梨子さん
プロフィール
フランス料理家、1975年、パリに料理留学。翌年、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。帰国後、東京・玉川田園調布にてフランス料理教室「ラ・ヌーヴェル・イマージュ」を始める。1980年、初めての著書「シンプルフランス料理」(文化出版局)を上梓。当時はまだ珍しい若きスター料理研究家として活躍。1991年には活動の拠点をパリに移し、著作や食イベントの企画・編集などを通じて、日仏の食と生活文化にかかわる発信を続ける。
著書に「パリのしあわせスープ 私のフランス物語」(世界文化社)「アペロでパリをつまみぐい」(光文社)「小さなフランス料理の本」(NHK出版)「プチプチサラダ、つぶつぶタブレ」(誠文堂新光社) WA-fumi a la rencontre des saveurs du Japon (Flammrion) などがある。
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