上野万梨子さんからの食材コメント
加熱調理ではなく、調味料のように
料理の仕上げに効果的に使うオイルです。
根菜との相性は抜群で、牛蒡の他
ジャガイモ、里芋、レンコン、
そしてタケノコにもお勧めです。
またトリュフとは王道の組み合わせ
と言われるのが卵。オムレツや卵サラダに
加えるのもよいでしょう。
ほんのひと匙で贅沢感を
味わえるのが魅力の調味オイルです。
使用した食材はこちら
12月のアペロレシピ
たたき牛蒡のトリュフオイル風味
< 材料 >
◆ トリュフオイル:小さじ1
◇ 牛蒡:150g
◇ マッシュルーム(白・ブラウンどちらでも):3個(50g)
◇ バター:15g
◇ ナツメグまたはシナモン:少々
◇ 塩・胡椒:適量
作り方
How to cook
包丁の背で牛蒡の表皮をこそげとる。
4cmくらいの長さに切り、太さにより
縦6~8等分に切ってざっと洗い、酢水にしばらく浸してアク止めする。
酢と塩を加えた湯で柔らかくなるまで茹でる。
肉叩き、あるいは麺棒などでたたいて縦に裂く。
マッシュルームはごく粗い微塵切りにする。
フライパンにバター10gを熱して炒め、塩・胡椒をふる。
鍋に牛蒡と炒めたマッシュルームを移して火にかけ、トリュフオイルと塩、ナツメグを加えて仕上げる。
▼ 食材ひとくちメモ ▼
トリュフオイル
オリタリア社製、白トリュフ独特の濃厚で芳醇な香りのオイル。
ナツメグ
甘い香りとほろ苦さをもつ香辛料。
プラスお料理を添えて
いりこのオリーブオイル風味
小鍋にいりこ20g、水80ml、レモン薄切り1/2枚、オリーブオイル小さじ2を入れて火にかけ、弱火で3分。蓋をしてそのまま冷めるまでおく。
レモンを取り除いて中火にかけ、水分をとばし、オリーブオイル小さじ1、砂糖と醤油各小さじ1/2を加えてからめる。
もう一品
牛蒡とシャンピの
トリュフオイル風味スープ
アク抜きした牛蒡、玉葱、マッシュルームをバターで炒め、残りご飯少々とともにチキンストックで煮込んで作るスープです。
煮あがったらハンディープロセッサーでまわし、フレッシュクリーム少々。盛り付けたらシナモンかナツメグをふります。
レシピ と 写真・上野万梨子さん
上野さんに質問!
素朴な疑問、教えてください!
2021年12月アペロディネ トリュフオイル
今月のアペロレシピはいかがでしたか?
みなさまの食卓の一品に。
プチ贅沢なひとときをお楽しみください。
上野万梨子さん
プロフィール
フランス料理家、1975年、パリに料理留学。翌年、ル・コルドン・ブルー パリ校卒業。帰国後、東京・玉川田園調布にてフランス料理教室「ラ・ヌーヴェル・イマージュ」を始める。1980年、初めての著書「シンプルフランス料理」(文化出版局)を上梓。当時はまだ珍しい若きスター料理研究家として活躍。1991年には活動の拠点をパリに移し、著作や食イベントの企画・編集などを通じて、日仏の食と生活文化にかかわる発信を続ける。
著書に「パリのしあわせスープ 私のフランス物語」(世界文化社)「アペロでパリをつまみぐい」(光文社)「小さなフランス料理の本」(NHK出版)「プチプチサラダ、つぶつぶタブレ」(誠文堂新光社) WA-fumi a la rencontre des saveurs du Japon (Flammrion) などがある。
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